『イマノカゲキ/切手のない手紙』制作日誌①

皆さん、遅くなりましたが明けましておめでとうございます!

演出のチュースキーです。

今年もBRFをよろしくお願い致します。

 

1月も半ばを過ぎましたが、我々BRFメンバーは今まで休んでいた訳ではございません。

次回作の諸準備に追われておりました!

 

ありがたいことに、2018年もすでに公演が決まっている作品が何本かあります。

今日はまず、その一作目『切手のない手紙』についてご紹介します。

3月に公演する『切手のない手紙』は
2015年にBRFプロデュースで開催した『おとのいえ』という
音楽イベントで披露された短編戯曲のセルフリメイクです。

今回は、この作品が生まれたいきさつをちょっとここに書かせていただきます。

 

 

そもそも『おとのいえ』というイベントは、ピアノ、サックス、ボーカル、朗読など生演奏を楽しむイベント。

BRFの森川さんと堀切さんが中心となって行ったイベントですが
その企画段階で「役者さんがいるんだから、お芝居があってもいいね」という話が持ち上がりました。

「おとのいえ」は一軒家でおこなわれました

こんな風に上から見ていただくことも!

 

「じゃあそれ、誰が書くの?」という話になったときに、

「クワハラさんが書けばいいんじゃないかな?」と言い出したのが、シンガーとして参加予定だった伊藤和美さんです。
伊藤さんは音楽業界も長く、素晴らしいヴォイストレーナーであり、私が尊敬するボーカリスト。

当時(今もですが)森川のヴォイストレーナーだったご縁でこのイベントに参加いただいておりました。

「おとのいえ」ではシンガーとしてライブもしていただきました

一方、当時の私はテレビのディレクターを辞めて、仕事を転々とする日々。
「このままではいかん」と思い、朗読劇や短編シナリオを書き始めた時期でした。

そんな時に私が書いた朗読劇「真冬の向日葵」を見に来てくださったのが伊藤さんでした。

 

2014年12月公演
『真冬の向日葵』

 

こうして、短編劇の執筆がはじまりました。
短編劇の出演者は、BRF所属の森川梢さん、「かぞくのおかね」の夢子役で鮮烈な印象を残した松永衣吹さん、そして伊藤和美さんの3名の女性。

当時私は、「一回きりの作品だとしても、単なる消費物以上の作品にしよう」と気合を入れて書き出しました。

 

森川さんに「この役は絶対に他人に渡したくない」と思ってもらえるほどの人物を書こうと思いました。

彼女の持ち味が最大限に生かせる役、それを考えていた気がします。

松永さんにはこの時初めてご一緒したのですが、以前から舞台を拝見して「感性豊かなプレイヤーさんだな」と思っておりました。

その松永さんにピッタリとハマる役、そして森川さんとは真逆の役を書こうと思ったことを覚えています。

 

そんなこんなで、この3人の女性の個性が生かせる台本にしたいと思い書き始めました。
実はこの『切手のない手紙』の台本執筆はすいすいと進みました。

確か第一稿は2週間かからずに書き上げた気がします。

 

3人の女性のキャラクターがしっかり立っていたのもありますし、

3人に「こういう役を演じて欲しい」という私の強い想いがあったのも大きいと思います。

 

初演の様子

2015年4月
「切手のない手紙」

 

この作品を通して私が作・演出・作詞を手掛けて
伊藤和美さんが作曲と歌唱指導をする

イマノカゲキの創作スタイルが出来上がりました。

つまりこの作品が、イマノカゲキの原点です。
この作品から、私のイマノカゲキ人生が始まったのです。

 

小規模公演にしては、かなりの稽古を重ねた「切手のない手紙」は
お客さまに大きな拍手をいただいて幕を閉じたと記憶しています。

 

本作に登場する、森川さん演じる妹・みずきと

松永さん演じる姉・かすみ、

そして伊藤さん演じる・あやめは
私にとって印象深い人物たちとなりました。

私の中で「この3人にまた会いたい。この作品はいつか再演したい。」という想いが強く残りました。

 

それから3年の時を経て、2018年。ついに再演にこぎつけた訳です。

 

今回は、番外公演ということで実験的な試みとして、

本物のBARを貸し切って公演します!

これも3人キャストの機動力の高さだからできる技です。

 

もちろん、生演奏もあります!

ピアニストの石田麻由子さんが演奏します。

昨年の「かぞくのおかね」でも演奏していただいた石田さんは

『切手のない手紙』初演メンバーの一人でもあるんです。

 

想いの詰まった最強の布陣で今年『切手のない手紙』を再演!

 

私は今、台本直しと歌詞書きに追われ
森川さんとデザイナーのトージョ―・ビールはチラシ作成に追われ
伊藤さんは作曲に追われています。

 

しかも伊藤さんの挿入歌の作曲は前作に書いた曲を一曲を除いて

全部書き直すという気合の入れようです。
それに伴って、私もほぼ全曲歌詞を書き直しています。

それもこれも、本当にいい作品を創ってお客様に見ていただくため。

 

いい作品を創りたい、面白い作品を創りたい、その想いで皆創作に当たっております。

 

『切手のない手紙』の特設HPも設けてありますので是非覗いてみてください!

 

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