『イマノカゲキ/切手のない手紙』稽古日誌② 全員集合の巻!
こんにちは、演出のクワハラーノです。
昨日は一月最後の『切手のない手紙』の稽古!
街にはまだ、残り雪がありますが、足を取れらないよう、転ばないよう、そーっと歩いて稽古場に集まりました。
この日は森川梢さん、松永衣吹さん、伊藤和美さん、そして、作品をピアノで支える石田麻由子さんが合流!
ついに出演者全員集合です!
『切手のない手紙』4スターズ! 華やかですねー
んっ? 今気づきましたが、出演者全員が女性! 男性は演出の私だけでした……
でも全然違和感を感じません。
この5人は初演で組んで以来の関係。『かぞくのおかね』でも、沢山の時間を共有した仲間でもあります。
稽古2日目は、森川さんと松永さんのデュエット曲の練習からスタート!
森川さん、松永さんのデュエット曲の練習。伊藤さんの厳しい指導が入ります
リズムを取りながらの歌練習! 2人とも真剣です。
それから、松永さんが歌うソロ曲のチェック。
伊藤さんが作曲した、雰囲気のあるスローバラードに、私が作詞をして松永さんに歌ってもらい詩やリズムの確認をします。
この曲、本当にいーいんです!!
登場人物の心情をメロディにするとはこういうことなんだな、と感心するほどの曲です。
メロディを口ずさむと切なさで胸が一杯になります。
この曲の歌詞は何度もストーリーを練り直し、若干ノイローゼになる位何度も書き直したもの。
初めてその歌詞を読んだ松永さんは、涙を流していました。
その切なさが身にしみたのでしょう。
松永さんのこの感受性の高さは本当に素晴らしいと思います。
しかーし、実際に歌ってもらうと、言葉に物足りない部分もあり、伊藤さんから歌詞の修正依頼が入りました。
長年プロの現場で数々の音楽、歌詞に触れている伊藤さんの感性・経験値は間違いありません。
やはり、歌詞に問題があるのです。結果、書き直すことに。
面白いものを作るために、時間をかけても何度もやり直してでも問題があるものはきちんと修正していく。
これがイマノカゲキの創作スタイルです。松永さんの曲完成は、お預けになりました。
そして作曲の伊藤さんから、ピアニストの石田麻由子さんに曲の引継ぎ作業も行いました!
一度聞いただけでその場で曲を弾けてしまう麻由子さんの凄さ。
「おー!」と一同、驚きの声をあげます。
伊藤さんが書いた曲を初めて聞く麻由子さん
早速弾けてしまう麻由子さん。さすがですねー!
誰にも言われていないのに正座して待っている2人
麻由子さんが弾いている曲にノリノリの2人! 本当の姉妹みたいです
麻由子さんのピアノにあわさて歌う松永さん
森川さんの曲はまだ詞が出来ていないのでラララ―で歌います
最後は第三稿の台本(まだ仕上がっていないです)の読み合せ。
追加した伏線や掛け合いがきちんと機能するか、読んでもらって確認します。
徐々に森川さんの感情のこもったセリフ回しが会場に響きわたります。
それを受け芝居で返す、松永さんや伊藤さん。
森川さんが演じる役はとっても感情を酷使するため、一度読み合せをするとぐったりしてしまうそう。ホントに大役です。
姉と妹の掛け合い。相変わらず2人のセリフ回しの相性はいいです!
もう一人の謎の女性を演じる、伊藤さん。前回よりセリフ回しが旨くなっています!
姉妹のセリフの掛け合いを、手加減せずに演じる2人! 緊張感が漂います
しかし、第三稿で追加した部分はまだ「若い」。もう少し練り直さないといけないなーと認識。
鉄の台本にするために、さらにリライトを重ねていきます。
正直なところ、この第三稿でも合格点はとれるレベルだと思います。
このクオリティ以下で上演している団体さんも沢山みていますし。
しかーし、イマノカゲキはそうはいきません! とにかく台本を大事にします。だから納得するまで直します。先はまだ長い……
役者さんはその間セリフが入れられないので、申し訳ないと思うのですが、皆さん理解を示してくれるところありがたいです。
稽古終了後『かぞくのおかね』で長男門梨元を演じた、阿部晋一君が出演している舞台をみんなで観劇。
劇場では、これまた『かぞくのおかね』で堺綾役を演じた皿屋恵さんや、ドラムのマイマイさん、BRFのピアニスト堀切洋子さんとばったり。知った顔ばかりで同窓会状態!
Photo by 皿屋恵さん。イマノカゲキメンバー集合!
観劇後は、みんなで鉄板焼き屋さんで乾杯! 遅い新年会気分の夜でした!
もんじゃ焼き。何に対して? 創作への愛でしょうか!?
広島出身の森川さん。見事な鉄板裁き!
ということで……
『切手のない手紙』は本当にいいお話です。沢山の方に生で見ていただきたい!
お席が少ない番外公演のため、ご興味ある方はお早めにご予約くださいませ。
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