『イマノカゲキ/切手のない手紙』稽古日誌④ ソロ曲を攻略せよ!
こんばんは。演出のチュースキーです。
『切手のない手紙』2月2回目の稽古は、
本当にいろいろなことがありました!
楽しかった!
しばらく忙しくて日誌を書く時間がなく、更新が遅くなってしまい申し訳ありません!
2月4日の稽古序盤は、伊藤さん監修にて、森川さん、松永さんのソロ曲の歌い方を入念に修正してきます。
先日、石田さんが歌無しの伴奏、「オケ」を録音したので今日は私がそれを流しながら、伊藤さんは歌のディレクションに集中できる環境が整いました。
伊藤さんが伴奏から離れて、歌の監修に専念する「次のステップ」の稽古です。
この日もまずは歌稽古から! 真剣な表情の2人
真剣な表情でレッスンをしている伊藤さん
一フレーズ歌っただけで、「音楽止めてください」という声が入りやり直しになる、伊藤さんの厳しい稽古。
直される側の森川さん、松永さん共に伊藤さんのアドバイスには間違いないことを
分かっておりますから、必死に何度も何度も歌いなおします。
歌詞が持つ力をいかに表現するのか、メロディが持っている空気感やリズムにしっかり乗れているのか等伊藤さんのいつもより厳しいチェックが入ります。
現役ミュージシャンを多数指導してきた実績を持つ伊藤さんの個別指導は具体的で的確です。
「役者が歌っている歌だから、この程度でもしょうがない」
そんなお客様からの声があがらないように、歌だけもきちんと完成させられるようなクオリティを追求するために、何度も何度も止めて稽古をします。
特に歌はすぐに劇的にうまくなるモノではないので、毎回毎回時間をかけてきっちりやっていかないと、レベルアップしないんです。
現場で伊藤さんのレッスンを見ているとこんなことを感じます。
元々音楽は目に見えないのですが、その見えない世界の中で「歌」という「建築物」を組み立てるように、土台からパーツをじっくりと作っているようだと。
一方で歌い手さんの方ですが、松永さんの方は歌詞も完成し、歌詞入りの歌稽古へと突入!
松永さん、朝、自宅で化粧していた時にこの曲を歌っていたら、涙があふれ出て化粧ができなかったそう。
それくらい、美しく、胸に刺さる曲なんです!
松永さんのソロ曲の練習!
ですが、その曲の持つ世界観を歌い上げるのは大変。最初の歌い出しから、何度も何度もやり直します。最初の一音がとても大事。
この曲が持っている空気感に、松永さんが染まるまで時間がかかります。
時間をかけて歌いなおす中で、少しづつ曲に近づいてきた松永さん。これからの飛躍に期待です!
何度も歌いなおしをしながら、徐々に曲を自分のモノにしていきます
少しづつ、曲が掴めてきた松永さん!
想いが徐々に歌詞にメロディに乗ってきます
次は森川さんのソロ曲の練習。
森川さんのソロ曲の歌詞ですが、私としては今まで書いてきた歌詞の中でトップ5に入るほどの出来ではないか、とひそかに思っております。
この曲はとってもドラマティックで、強いメロディに牽引されて進みます。一度聞いたら口ずさんでしまうほどの耳に残る名曲です。
そんな曲を歌い込む森川さんも大変。ですが、全体稽古以外でもコンスタントに稽古を重ねてきた努力の甲斐あって着実に前進しています。
丁寧な歌い方を心掛けている森川さん 奥では松永さんが自分の曲の練習中
かなりレベルアップしてきた歌唱力です!
サビの苦しいところを懸命に練習する森川さん! 大変な曲です
切ない歌なんです! 何とか曲をモノにしようと努力する森川さん
伊藤さんの指導で森川さんが持つ、「クセ」を修正しながら着実にゴールに向かっています。
初演の時は、ソロ曲がなかった森川さんですが、今回の『切手のない手紙』では歌唱力が爆発するでしょう(予言?)
我々、イマノカゲキの魅力の一つに歌があるので、楽しみに来てくださるお客様にきちんと届く歌にしようと、2人とも懸命に取り組んでおります。
今回は森川さんも、松永さんも前作よりも歌のレベルが一つ上がっているように感じます。歌が持っている感情を、なんとかお客様に伝えたいという思いをひしひしと感じるのです。
前作『かぞくのおかね』を見てくださった方から「この人、こんなに歌旨かったっけ?」とお声をいただけるよう、2人とも頑張っております。
2人のソロ曲の練習、そして伊藤さんが絡む3人の曲の練習が終わった後に、ついに立ち稽古に突入!
と、そろそろ時間になりましたので続きは次の稽古日誌でお届けします!
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