RECONQUISTA-レコンキスタ-稽古日誌④「 颯爽と立ち稽古!」

こんにちは、作・演出のチュースキーです。
今日は『レコンキスタ』稽古2日目の様子をお届けします。

前日約8時間のディスカッションを行いまして、
登場人物の関係性、描く時代背景、そのセリフを言う理由などが次々に明らかになってきました。

私事ですが、いつも脚本を書くときには「登場人物設定シート」というものを作成します。
その人物のパーソナリティ(人間関係、行動原理、クセなど)を事細かに作り上げていく作業です。
このシートを役者さんにお見せすることは普段ないのですが、私の中で人物がぶれないように、人物の感情がおかしな方向に行かないようにいつも入念に作っています。

今回のレコンキスタでは少し趣向を変えて、「まずは私はあまり細かいことを言わず」各役者さんに人物について色々と想像してもらっています。
私自身も驚くような人物の設定や解釈があっても面白いなと思ったからです。

もちろん、私が書いたときにはそれなりの人物像があるのですが、それを前面に出さず、まずは役者さんに考えてもらい調整する方法で臨んでいます。

昨日のディスカッションで人物を作るためのキーワードも沢山出てきたのですが、それを実際にまとめるのは役者さん次第。
それをどういう方向で表現するのかの確認として、第二回目の読み合せを行いました。

 

和気あいあいと読み稽古をする一同。

 

キリのいいところで、休憩を入れて演出部で相談。

通常であれば、何回か本読みをきっちりとやってから立ち稽古に入るのが私の常なのですが、今回は音楽きっかけが多いこと、場転が多く、その場転で役者さんに色々とやってもらわなくてはいけないこと、そして何役も演じるのでその切り替えがどういうものなのかを実際に体験してもらうこと、この辺りを考慮して「まずは動いてみた方がいいだろう」という判断になりました。
こういう時、相談できる演出助手の方がいると本当に助かります。

役者さんにとっては「今日は読みだけだと思ったのに!」と寝耳に水だったでしょう。
私もまだブロッキングを作っていない状態でしたので「完全にフリーな」立ち稽古になりましたが、結果はやって良かったです。
台本を読みながら、各々思う位置に移動する役者さん達。

佐藤さんと五十嵐さんが絡むシーン。

蔵原さんは寝転んでいます。どんなシーンなんでしょう?

前半戦の緊迫したシーンも自由に動いて作っていきます。

 

今回のセリフは人にもよりますがかなりの量を書いています。これをテンポよく聞きやすくするには、どの位まで肉体を動かせるのか、実際に立った方がよくわかりました。セリフに意識がいく役者さん、動きやブロッキングに意識がいく役者さんなど、7人の個性がそれぞれ垣間見える時間となりました。

この7人で実際に作っていく時に何が必要なのかを考えて、次の稽古に臨むわけですがそれはまた次回の稽古日誌でということで!

 

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