RECONQUISTA-レコンキスタ-稽古日誌⑧「 佐藤俊彦、吠える!」
こんばんは、演出のチュースキーです。
最近、稽古日誌を書く暇がなくてたまってしまいましたが本番までになんとか全部書ききりたいと思ってます。
振り返ること2月の中旬。
舞台『レコンキスタ』の稽古6日目の様子をお届けします。
この日は蔵原さんが別の現場の撮影でお休み。
そして、初めて使う場所の稽古場だったので、「誰か一人くらい、いつもの稽古場にいっちゃいました!って連絡くるんだろうな」と思っていたら予想通りの連絡が。
みんなでストレッチをしているところに息を切らして駆けつけたのは、佐藤俊彦さん! バスを乗り継いで最後の約4キロくらいの道のりは走ってきたそうです。汗だくの佐藤さん、すでに体が温まってウォーミングアップ完了!
この日は大幅に改稿した台本を片手に、第二部の立ち位置をざっくりと作っていきます。
前半は森川さんと坂井さんがメインで進むシーンの立ち稽古。この2人は第一部では脇に回っていたのですが第二部からどんどん前に出てきます。この2人も物語全体にとって重要な役どころ。何度も何度も稽古します。
さらに今回の改稿の対象になった部分を演じる五十嵐さん、松永さんらは、原稿片手に必死にセリフを覚えながらセリフの掛け合いを何度もしていきます。
佐藤さんは、蔵原さんの代役で王をやったり兵士をやったりと大忙し。
少し遅れて稽古に合流した佐々木さんも修正原稿を手に取りながら立ち位置を探っていきます。この日佐々木さんが演じていたのは「侍女」そうです、女性です。
女子が3人?
今作は一人で何役もやるのですが、性別を超えた役も沢山あります。男性が女性に、女性が男性にという具合です。これもお芝居の醍醐味ですよね。演じる側としては、それまで演じていた役から打って変って、別の役を演じているのだと、お客さんにどうしたらわかりやすく見せられるのか、今から色々と試行錯誤しております。
3ページのシーンを作るだけですがあっという間に時間が経過していきました。
稽古中の写真を撮る暇もなく、イミテーションショット!
休憩を過ぎると、物語はいよいよ第三部へ。
いよいよですこの作品の見せ場でもある、主役、佐藤さんが縦横無尽に活躍するシーンの立ち稽古になりました。
ここは本当に本当に膨大なセリフを一人で延々と吐きながら、動き続けるという役者泣かせのシーンなんです。当然、他の役者さんたちも佐藤さんの周りで延々と動き続けます。誰一人休みがない、いわばお祭りみたいな場面です。
その勘の良さや瞬発力の速さから基本的に芝居に対して余裕のある佐藤さんですが、今回は違いました。
膨大なセリフを読みながら、動き続けることの難しさの壁にぶち当たった佐藤さん。
「うわー、そっか」「あっ、くそ!」「ダメだ!」「すみません!」と、悔しさをにじませる佐藤さん。
稽古場で見ていた森川さん曰く「あんなに追い込まれている、とっしーをはじめてみた」というほど、
私は今回「役者のすごさを作品を通してお客さんにみてもらう」ことを目標にこの作品を作っています。このシーンはまさにその代表的なパートなんです。
このシーンは是非、劇場で生で見て欲しいです。
ということで、この日も時間いっぱいまで稽古して終了!
佐藤さん、そしてみなさんお疲れ様でした!
燃え尽きた佐藤さん。
ということで、次の稽古日誌もお楽しみに!
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